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南米を一周~イギリス、スペイン、東南アジアの旅

南米を一周ですか、どんなふうに回ってきたの?

 

先にルートを説明します。

多くの旅人は中南米を経由したり世界周遊券を使って来られますが、

私の場合飛行機でオセアニアからニュージーランドに飛び→ チリへ飛び→ 高速バスでアルゼンチンに入り→パラグアイ→ボリビア→ ペルー→ エクアドルに滞在→ コロンビア→ ベネズエラからギアナ高地→ ブラジルの北部から船でアマゾン河を下り→ ブラジルの日本村に滞在→ 飛行機でイギリス、スペインに飛び→ 東南アジア・バンコクに入り→ バスでカンボジア、ベトナム→ ラオス→チェンマイに入り→ 日本へ帰国

どれぐらい旅したの?

 

南米を8ヶ月、ロンドン・スペインが3~4週間、東南アジアが2ヶ月ぐらいでしょうか。

 

治安は大丈夫?

 

治安はブラジルが一番危なかったです。人気のないATMは危険です、ブラジル人とチリ人のバックパッカーがバイク強盗にあってうなだれていました。

 

コロンビアの治安は昔と違い改善されています。人はとってもいいです。ペルー、ボリビア、エクアドル、パラグアイ、アルゼンチンはルートや場所によって危険度が変わります。坂道、人気のない場所、夜道は避けましょう。

 

サイトを見るだけでなく、現地で情報収集をしたほうがいいです。日本人宿や英語の話せる外国人宿でしっかりメモをとりましょう。

 

スペインも何気に泥棒おおいです。バックパッカーを狙うたちの悪いのもいるそうなので、クレジットはすぐ止めれるよう予備を持っておきましょう。

 

東南アジアは詐欺師が出ると聞きました。自分もベトナムの詐欺師とお茶を飲みましたが、うまい話には裏があると覚えておくとよいです。

物価は?

 

南米はブラジル以外そんなに高くなかった気がします。とくにベネズエラと関係のよい国々は石油が安いので移動は楽。ブラジルはバスも食費も観光も日本と変わらないぐらい。

アルゼンチンは牛肉が安く、ステーキをご飯の変わりに食べれます。

チリの海産物は安くて美味しく、人もいい。

ペルーは店の料理がとにかく安い。5~10$で三つ星も。

 

ロンドン(イギリス)は思ったよりそんなに高くなかった気がします。自炊できるドミトリーの宿で朝食付きが一日15~18$。博物館は無料が多いので学生証いらず。スーパーは日本のような安いものを。

スペイン、自分は高いと感じました。ホームステイや巡礼の宿に泊まれば別でしょうが、都心部はドミトリーの宿でも12ユーロ以上。カウディ建築やフレド美術館などを廻るとけっこうかかります。短期なのではっきり言えませんが、いいものを味わうにはお金がかかります。

 

東南アジアはタイを中心に値上がりしています。

昔の安かった情報より、現地の情報を集めたほうがいいです。ベトナムのホテルは綺麗で安いところ多し。

どこが一番楽しかった?

 

一番というのはないですが、子供の頃の私は身体が軟弱でギアナ高地を旅するのが夢でした。

 

ニュージーランド  

サーファーが多いと聞きましたがヨット乗りも多いようで、博物館ではダイオウイカのホルマリン漬けが見れます。語学学校多いです。

 

チリ

あまり長居しませんでしたが、モアイ島あり、6000m級の美しい山々あり、ワインに海産物、人もいいので落ち着きます。

 

アルゼンチン

ペルトモリオ氷河、パタゴニアトレッキング、 アコンカグア登山、スキー、 南極クルージング、イグアスの滝、マス釣りなど、アウトドアが好きな方にはたまらない宝庫。

酒は美味しくタンゴは最高、カジノもあり、贅沢な国です。

 

 

パラグアイ

ここに日本人の暮らす村があり、大豆栽培が主産物です。豆腐料理めちゃくちゃ美味しく、居酒屋もあり。ここへ落ち着く日本の旅人も多いとか。トリニダー遺跡あり。

 

ボリビア

有名な塩の湖ツアーあります。雨季に入ると雲の上を歩けるんだとか。鉱山の町へ行くと恐竜博物館の発掘現場など超レアなものも。首都ラパスにワイナーポトシ登山、デスロードという死のサイクリングツアーあり。

郊外へ行くと沖縄移民の暮らすオキナワという移住区あり、ソウキソバ食べれます。 さらにマニアックな話で、ラパスから上のほうに行くとチェ・ゲバラが潜伏していたイゲラ村があります。男前の死でした。

 

ペルー

マチュピチュ、ナスカの地上絵、マンコカパックの降り立った太陽島、インカの遺跡群、スペイン人の侵略あとなど、テレビでご存知の方も多いと思われるペルー。ハマるとドハマリします。カクテル美味しい。物価安い。

(裏話ですがペルーにもアマゾンがあり、村のシャーマンはアヤワスカという飲み物を使った幻覚療法を施します。ブラジルにもいますが旅人にはこちらが有名。 体験者としては幻覚より自分の死を見つめてしまったことのほうが重要で、幻覚じたいは落語を聞いたり瞑想するのと変わりません。やはりシャーマンの技量と信用ではないかと思います)

エクアドル

エクアドルとは赤道の意味で、首都のキトは一年を通し春の陽気。郊外には温泉があり、アマゾンあり、ガラパゴス諸島あり、コトパクシ&チンポラソ登山あり。キトでスペイン語を習う人も多く発音になまりが少ないと言われます。美人も多い。

 

コロンビア

かつて南米一治安の悪いカルテルの国だと聞きましたが、現在はコーヒー豆の産地で、美人も多く、アートや宣伝に力を入れて印象の改善をしているように思います。がんばれ。ラスラハス教会という世界一美しい教会があります。

 

ベネズエラ

この国の魅力は、自分としてはギアナ高地のエンジェルホールとロマイア山トレッキングに尽きてしまいます。

あまり思いれが強すぎてガッカリするのではないかと思いましたが、こればかりは写真で見るより現物を見たほうがいい。 身体から感じる喜びがあります。

テーブルマウンテンの向こうにオレンジ色の光が落ち、青色を背に徐々に雲へと隠れいく神々しい山の様子は 息を飲む美しさ。

(ガイアの割れめに落ちてアレフガルドへ)

帰りは調子に乗って足をくじきました。

ブラジル

ブラジルを全てまわりたい人は たくさんのお金と時間が要ります。

私の場合、アマゾンから川を下り→湿原を抜け→青の洞窟に行くまで二週間かかりました。ブラジルの土日は銀行が休みなので注意です。

日系移民の農村で2週間ほど働かさせて頂きました。ここでの生活は日本の農家さんと同じく早朝から夕方まで働きます。移民に関わる資料をすこし見せて頂きましたが、人が生きる逞しさを教えられます。

村の子供たちの教養はさすがバイリンガルだけあって高いですが、それだけに言語の弊害もあるようで、言葉を継承するとはつくづく難しいものだと知りました。

ロンドン

大英博物館を二日、国立美術館、科学博物館、バーミンガム、ナショナルパークと定番コースを見てきましたが、みな質の高いものばかり揃えているので素直に満足です。この国のものじゃないの多いですけどね。

 

スペイン

マドリードに行き、フレド美術館、ソフィア美術館、ポルネッソ美術館や個人の展示ものなど見て歩き、バルセロナではガウディやダリなど著名な芸術家の作品をみながらフランスのおじさんとお喋り。

 

(東南アジア)

バンコクは11月も蒸し暑く、ワットポォー、電脳マーケット、犯罪博物館、タイボクシング、食べ歩きや買い物をメインに。

カンボジアはアンコールワットはもちろん、キリングフィールド、地雷博物館、心霊博物館など。かたよった政治の怖さが学べます。

ベトナムは戦争博物館に行きましたが、ほとんどグルメめぐり。フォー、パクチ、生春巻き、コーヒー、パン、とにかく美味しい。

ラオスはメコン川を見ながら仏教寺院を参り、のんびりした世界を味わえます。

チェンマイでは初級ロッククライミングに挑戦できます。(バンジージャンプのツアーなどあり)

私がしてきたのはざっとこんな感じです。

旅を終えてみて、自分を変えることはできましたか?

 

いいえ、まだまだ。

日本に住めば日本の様式や姿にあわせ暮らしますが、日本には海外では通用することのない一定の基準があり、日本の尺度で見る常識があり、私が偉そうに語ることのできない空気のようなルールがあります。

人と人とが暮らす以上、相手の話し方に合わせねば会話がなりたたぬように、相手の作法を学ばなくてはなりません。

だからといって 自分の信じるものを無理に変える必要もないです。

自分を変えるというのは、自分の信じるものを明確にしていくことだと思っています。

信じるものがあるからこそ、人と合わせて生きていく。

自分が本当に変わるとは、自分の周りも一緒に変わっていくことだと。

ここまで長いあいだお付き合いくださり、ありがとうございました。

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